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ひまわり広場(イベントのご紹介)

「ひまわり広場」は、陽子さんを囲んでの楽しいミニ・コンサート&パーティーです。チェロ・アンサンブルの企画もあり、東京と関西で開催されるとても和やかなサロンです。ここではその活動の様子をご紹介いたします。

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フィンランド ナーンタリ音楽祭 特派員報告
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2000年6月に「ひまわり」主催でナーンタリ音楽祭ツアーが企画され、そのツアーに特派員として同行の天野聖子記者からのレポートと写真で、ナーンタリ音楽祭の模様をお届けいたします。
 
   第1弾(6/10)  第2弾(6/12)  第3弾(6/13)  第4弾(6/14)  第5弾(6/14)  
第6弾(6/18)
  第7弾(6/18)  第8弾(6/19)  第9弾(6/19)  第10弾(6/20)  第11弾(6/20)  

フォト&レポート  「ひまわり事務局」特派員   天野聖子 <Kiyoko Amano>
 

  ナーンタリ音楽祭 コンサート・スケジュール

Sun 11.June Grand Duos

Time:13.00 Place: Rymattyla Church Ticket: FIM 120
・Mozart: Sonata for bassoon and cello KV 292
・Ravel: Sonata for violin and cello in C
・Schnittke: Sonata for violin and piano No. 2

Jaime Laredo, Elina Vahala, (violin),
Yoko Hasegawa, Sharon Robinson, (cello),
Jaakko Luoma, (bassoon), Ralf Gothoni,(piano)
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Tue 13.June Summer Night of Beethoven
Time:22.00 Place: Naantali Church Ticket : FIM 120
・Beethoven: Clarinet Trio No. 4 in B flat, Op. 11「街の歌」
・Beethoven: Piano Trio No. 5 in D, Op. 70, No. 1 “Geister Trio「幽霊」”

Elina Vahala, (violin), Tuulia Ylonen,(clarinet),
Yoko Hasegawa, Marko Ylonen, (cello),
Naoko Ichihashi, Eero Heinonen, (piano)
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Thu 15.June Russian Evening
Time:19.00 Place: Naantali Church Ticket: FIM 160/100/60
・Prokofiev: Ballade for cello and piano in C minor, Op. 15
・Tchaikovsky: Souvenir de un Lieu cher, Op. 42「懐かしい土地の想い出」
・Tchaikovsky: Valse Scherzo
・Shostakovich: Trio No. 1 in C minor, Op. 8
・Prokofiev: Sonata for two violins in C, Op. 56
・Glinka: Trio Pathetique in D minor 「悲愴」
・Shostakovich: Two pieces for String Octet, Op. 11

Regis Pasquier, Elina Vahala, Seppo Tukiainen, Cho-Liang Lin,
Erkki Kantola, (violin),
Bruno Pasquier, Veikko Kosonen, (viola),
Yoko Hasegawa, Marko Ylonen, Arto Noras, (cello),
Tuulia Ylonen, (clarinet),Jaakko Luoma, (bassoon),
Naoko Ichihashi, Juhani Lagerspetz, Ralf Gothoni,Eero Heinonen, (piano)
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Sat 17.June  Bach in Masku
Time:18.00 Place: Masku Church Ticket: 80 FIM
・Suite for solo cello No. 6 in D BWV 1012
・Partita No. 2 in D minor BWV 1004
Yoko Hasegawa, (cello)
Regis Pasquier, (violin)
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Sun 18.June  French Evening
Time:19.00 Place: Naantali Church Ticket: FIM 160/100/60
・Ravel: Tzigane
・Debussy: Ariettes oubliees
・Poulenc: Sonata for clarinet and piano
・Debussy: Sonata for cello and piano
・Faure: Piano Quartet No. 1 in C minor, Op. 15
Pia Freund, soprano, Regis Pasquier, (violin),
Bruno Pasquier, (viola),
Arto Noras, Yoko Hasegawa, (cello),
Michel Lethiec, (clarinet),
Eero Heinonen, Juhani Lagerspetz, Naoko Ichihashi, Ralf Gothoni,(piano)
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Tue 20.June  Romantic Evening
Time:19.00 Place: Naantali Church Ticket: FIM 160/100/60
・Schumann: Funf Stucke im Folkston Op. 102 5つの民謡風の小品集
・Schumann: Marchenerzahlungen おとぎ話
・Schumann: Kinderzenen
・Mendelssohn: Octet in E flat minor Op. 20
Regis Pasquier, Seppo Tukiainen, Erkki Kantola, Elina Vahala, (violin),
Bruno Pasquier, Veikko Kosonen, (viola),
Yoko Hasegawa, Marko Ylonen, (cello),
Michel Lethiec, (clarinet),
Naoko Ichihashi, Juhani Lagerspetz, Eero Heinonen,(piano)

速報第1弾   Sat, 10 Jun 2000 23:29:37 +0200 <現地時間> ▲▲
 
  皆さん、こんにちは。こちらは ナーンタリ音楽祭ツアー特派員の天野聖子です。ひまわり事務局の命を受け、ツアーの様子をリポートしたいと思います。

 10日(土)午前9:30に成田空港第2ターミナルに集合した一行は、予定より約40分遅れの午後12:35、スカンジナビア航空984便に搭乗しました。現在、コペンハーゲンに向けて順調に飛行中です。

  都合で已む無く不参加になったお二人と1日遅れで合流する方がいて、総勢21名での出発となりました。飛行機はボーイング767型機、窓側2列、中央が3列、2×3×2という座席配置。ジャンボジェットとは違った、こじんまりとした飛行機です。 


  離陸後の飲み物サービスの後、機内食のサービス、映画が2本上映された後には、サンドイッチのサービスが有りました。今、3本目の映画をやっていますが、私はほとんど寝ていたので見ていません (^^;

  成田からコペンハーゲンまでの飛行時間は約11時間半、日本との時差は7時間です。西に向かって飛行していますので、窓の外はいつまでたっても真昼の明るさです。日本は、そろそろ午後9時ですが、現地はまだ午後2時ですね。コペンハーゲンで乗り継ぎをして、今日はヘルシンキへ向かいます。

  コペンハーゲンからヘルシンキまでの飛行時間は、約1時間半。時差が1時間ありますので、コペンハーゲンを午後6:30に出て、ヘルシンキ到着は、午後9:00となりました。昼間のように明るくても、時間は夜。 空港は閑散としていてます。

  空港の荷物受け取りの場所には、様々な家具のオブジェがあり、さすが北欧は家具で有名なのだわ、と関心してしまいました。トランク類は全てポーターが運んでくれて、団体旅行って楽チン!(笑)。専用バスでホテルへ向かいましたが、トランクは部屋まで運んで戴き、至れりつくせりです。もちろん、ポーターへのチップは、ツアー代に含まれているので安心です。

  皆さん、今ごろお部屋で熟睡中かと思いますが、私は初めて北欧からモバイルしているので、ドキドキはらはらしながら、画面を見つめています。PCの時間設定は日本時間のままにしていますので、ご了承下さい。

  取りあえず、テスト送信も兼ねて、写真を3枚添付します。成田から乗った飛行機、ヘルシンキの空港手荷物受け取り場所でのオブジェ、そして、ホテルの部屋から見えるヘルシンキの風景です。

 
速報第2弾 Mon, 12 Jun 2000 00:21:11 +0200 <現地時間>▲▲

  さてさて、メールが無事に届いたということで、気をよくして写真をバンバン撮ってしまいましたが、全部添付すると大変なことになってしまうので、何枚かずつ小分けし、選定したいと思います。

  ツアー2日目、11日(日)は 朝6時にモーニング・コール。7時からバイキング形式の朝食、そこには ナント ご飯とお味噌汁まで有りました!(@@) 何方も 和食には手を出そうとしておらず、皆さん 洋風の盛り付けで召し上がっていたようです。

  8時半にホテルを出発ということで、早目に朝食を終えた天野母娘は、ホテル前の公園で撮影散策をしました。


  ヘルシンキからバスで2時間半、一行はナーンタリのホテル UNIKEKO に到着しました。

3階建てのペンション風の家庭的なホテルです。バスタブは有りませんが、シャワールームの床は“床暖房”が入っているみたいで、素足で歩くと暖かく、シャワー後も直ぐに乾きます。


  さて、コンサートの方はといいますと・・・

  「GRAND DUOS」というテーマで、陽子さんは3組中、1組目。曲はMozartの「Sonata for Bassoon and Cello in B flat, Kv.292」。お相手は、Jaakko Luoma氏。 古い石造りの教会の中で、陽子さんの赤いドレスが艶やかで、レンガを敷き詰めた床からは、直にチェロの響きが身体に伝わってきました。

  最初、ちょっと緊張した面持ちでしたが、演奏が始まると、そこはさすが陽子さん、いつもの落ち着いた顔になり、悠々と、そしてしっとりと弾きあげました。


  2組目は男性のヴァイオリンと女性のチェロで、Ravelの「Sonata for Violin and Cello in C」。

  3組目は男性のピアノと女性のヴァイオリンで、Schnittkeの「Sonata for Violin and Piano No.2」という曲でしたが、これには 皆さん度肝を抜かれました。こういうのを現代音楽というのでしょうか、コンテンポラリィとでも言うのでしょうか・・・ピアノを殴るように弾くRalf Gothoni氏。最後の方では、鍵盤を肘で打ちつけたりと、激しい演奏でしたが、実際、譜面はどうなっているのかと興味をそそられました。

  コンサート終了後はバスでホテルにもどり、夕食前まで自由行動



  ホテルから歩いて10分足らずのところにナンーンタリ教会があり、ヨットハーバー沿いには数々のお店やレストランが並んでいます。

 お散歩中の陽子さんとバッタリで、ナーンタリ協会をバックに1枚パチリ!!

速報第3弾 Tue, 13 Jun 2000 23:36:08  +0200 <現地時間>▲▲

  ツアー3日目、午前中は自由行動です。ホテルでの朝食は、地下のレストランで簡単なビュッフェ。朝6:30~9:30の間に、各自で頂きます。昼も夜も、ついつい食べ過ぎてしまうので、朝くらいは控えめにしたいところです。

  母と私は、午前中にホテル近くの市場やお店を散策、その後ムーミン・ワールドへ繰り出しました。そこは、ムーミンの世界を忠実に再現し、大人も童心に返って楽しめます。

  ムーミン・ワールドは小さな島になっていて、桟橋を歩いて渡ります。中には小さな郵便局があって、ムーミン一家の切手でムーミンのスタンプで手紙を出すことが出来ます。

  鈴木雅子&和子姉妹は、10時の開園を待って、即座にムーミン・ワールドへ出向き、早速お手紙を出したそうです。何方に送ったのでしょうね。


   一行は、ホテルを午後12:30にバスで出発し、一路トゥルクへと向かいました。今日の観光は、陽子さんのご両親も参加です。

  トゥルクは、ナーンタリから程近いフィンランド最古の都市で、かつては首都だったところです。トゥルクに着いて、すぐに Koulu というお店でランチ。とてもクラシックな建物で、地下で醸造しているというビールは、コクが有り、とても美味しかったです。


  観光はまず、トゥルク城を見物しました。城といっても華やかさは無く、戦争の為に要塞として建てられた雰囲気が残っています。 

「陽子の部屋」管理人の“郷秋<Gauche>” です。 同じ職場のフィンランド人に見せたら、「この教会で私のお父さんとお母さん結婚したの」と大はしゃぎでした(^^)。


  次に見た大聖堂は、200年の歳月を費やして建築しただけあって、重厚な石造り、中にあるパイプオルガンもフィンランド国内で1、2を争う立派なものでした。

  当初、大聖堂の近くにあるシベリウス博物館にも行く予定でしたが、月曜日が休刊日だったので、急遽、翌日に行くことにし、夕食まで広場のマーケットやデパートで買い物したりしました。

  夕食は、トゥルク城内にある伯爵の部屋でのバンケット・ディナー。いったいどんな夕食になるかと思っていたら、想像もしていなかった事態に・・・(?)


  そこは中世の食事を再現するということで、木のスプーンとナイフ、木のお皿、フォークは無いので、まず部屋へ通された際に、手を洗わされました。

  メニューは、スモークしたにじ鱒、マッシュルーム・サラダ(サラダと言っても、きのこ類をみじん切りにしたもの)カッテージ・チーズ、ソーセージ、チキン、根菜類・・・ 最初に乾杯したのは、甘い食前酒。食事中には、自家製ノン・アルコール・ビール。でも、これは、ビールというより、麦茶にちょっと砂糖を足したような、なんとも奇妙な味・・・

  最後のデザートで、突然「はったい粉」という言葉が飛び出し、大いに盛り上がりました。東京は「麦こがし」と言うそうですが、名古屋より西では「はったい粉」と言うそうで、でも、私より若い人は、何のことやら見当もつかず、周りの異常な盛り上がりに目を白黒・・・。

  出てきたデザートというのが、ホイップしたメレンゲに摩り下ろしたベリーと“はったい粉”のような物を入れたクリーム状の物で、食べた瞬間に“懐かしい味!”と叫んだ人は、ある一定以上の年齢のようでした。

  そして、この時、このツアーをお世話して下さっている石原さん、いつも“ひまわり広場”でアンサンブルの取りまとめをして下さっている末松さん、そして千葉県在住の石井さんが広島出身ということが判明し、ホテルに戻ってからも、この3人の広島弁バトル・トークは際限なく続くのでした。

PS: 昨日の夕食は、ナーンタリで有名な Kala-Crappi というお店です。

「陽子の部屋」管理人の“郷秋<Gauche>” です。 聖子さん、やたらに食事に関するレポートが多いような気がするのですが(^^)。それにしてもこれだけ沢山の写真とレポートを見ていると一緒にフィンランドに行っているような気がしてきます。
ところで、そろそろ陽子さんのフォト&レポートも到着するころ?ですか。
速報第4弾 Thu, 14 Jun 2000 20:51:02 +0200 <現地時間> ▲▲
 
 6月13日、ツアー4日目、昨日と同じチャーター・バスの運転手さんのお名前は、“PJ”。ホテルを朝9時に出発し、ユネスコの世界文化遺産に指定された街“ラウマ”へ向かいました。

  18世紀に建てられた木造の町並みは、壁が綺麗にペンキで塗られているので、古びた感じは受けません。塗りなおす際は一度ペンキを全部削り落としてから塗りなおしているようで、作業中のペンキ屋さんをあちこちで見かけました。

 フィンランドでは、あまり公衆トイレというものが無く、カフェなどのお店で入るか、あとは有料トイレを利用します。ラウマでは、バス停近くのキオスクで、2.5マルカ(約50円)を払うとドアを開けてくれるトイレが有りました。

  ラウマの中心部はとても小さく、歩いて簡単に一周出来ます。市場や博物館などの建物、可愛らしい町並みを散策して、ランチはレストラン Kellari に集合!


  時間が押しているので、お店の人に“急いでま~す!”とせかしてのお食事でしたが、大変美味しく頂きました。

 昨日もそうでしたが、まずボリュームあるサラダ、そしてメインとデザート、という風にコース料理でしたが、昨日はチキンサラダ、今日はマッシュルームサラダ、共にドレッシングが ほのかに甘いのです。

 フィンランドの伝統かもしれません。隠し味に蜂蜜が入っているのかも・・・でも、くどくなく、あっさりとして美味しいです。

 午後は、昨日入れなかったトゥルクのシベリウス博物館へ行き、3時が閉館時間とのことなので、急いで見て回りました。

  名前はシベリウスですが、建てたのは別の人で、自分のコレクションだった350点ほどの楽器を展示、もちろんシベリウス自筆の楽譜等も展示していますが、後からシベリウスの名前を博物館に使用していいかどうか、本人に手紙を出して承諾してもらったそうです。

 思わず触りたくなるような珍しい楽器が多く展示されていました。
  3時にトゥルクを出てナーンタリのホテルへ戻って解散。

 7時からのノラス先生が出演されるコンサートへ行かれた方、ホテルでのんびりした方、散歩に出られた方、皆さん自由行動でしたが、10時からの陽子さんが出演するナーンタリ教会での「Beethoven Summer Night」には全員集合です。

  気温は15℃、風が強く、とても寒く感じましたが、天気はもちこたえ、教会内部も思っていたより温かく、初日より大きな教会で、しっとりとコンサートが始まりました。

  曲は、Clarinet Trio No.4 in B flat, Op.11 クラリネットは Tuulia Ylonen さん、ピアノは市橋直子さん。市橋さんは、日本へ演奏にいらした事がありますよね?3人とも女性で、しかも個性のある3人が、互いに主張し合い、競うように自分の音を出していたように思いました。これは、ベートーベンが意図したことなのでしょうか・・・

 私は、クラリネットをソロで聴いたのは初めてだし、演奏の方も初めて聴く曲ばかり(^^;;;  短期間に、これほどバラエティに富んだコンサートを聴けるのは、ここナーンタリだけかもしれません・・・とても得した気分です。

 陽子さんらの演奏の次は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのトリオで、先日、ダイナミックなヴァイオリンを披露したElina Vahalaさんは、打って変わってオーソドックスな演奏でした。

夜11時にコンサートは終了。

でも、外はまだ夕焼けが始まったばかりで明るいのです。

 日本では、こんな時間にコンサートをするなどとは、考えられませんが、深夜になっても“暗闇”にはならず、どこか薄暗い夜のまま、午前3時には明るくなり始めます。


  肝心の陽子さんの写真が撮れなくて申し訳ないのですが、音楽祭事務局の方で、打合わせ等スケジュールがガッチリ組まれていて、なかなかお会いする機会が持てません。今日、やっと、意を決してコンサート終了時にパチリ! 
ツアー滞在中に、お話するチャンスが有るといいのですが・・・。

速報第5弾 Thu, 14 Jun 2000 22:24:24 +0200 <現地時間> ▲▲

 6月14日、ツアー5日目、今日はハメーンリンナへ遠足です。朝9時にバスでホテルを出発、ナーンタリからは 156km 離れています。
  午前中に、ハメ城を見学しました。フィンランドには、お城は3箇所しかないそうで、先日のトゥルク城に続き、2つ目を制覇致しました。  ここもやはり派手さは無く、敵からの攻撃に対して、常に気を配っていた様子がうかがえます。

 

 ランチは、市内のレストランで頂きましたが、ここもまた美味しく、サラダには、珍しい大豆のモヤシが乗っていて、しゃきしゃきした歯ごたえで、なかなかグー! 魚やチキンが多かったお食事の中で、今日のランチは久々のビーフステーキ! 2種類(2色)のソースが見た目も良く、2つの味を楽しめました。


  午後は、ジャン・シベリウスの生家を訪れました。
古い木造住宅は、ペンキの塗り直し作業中でしたが、中は落ち着いた展示室になっていました。

 シベリウスが弾いていたピアノ
が残されていて、弟のチェロも一緒に置かれています。小型のオルガンは、祖母の家から移された、叔母が使っていたものです。
ショーケースには、数々の写真や小物、書類などが展示されていました。

 シベリウスの生家をあとにして、ナーンタリへ戻る途中、せっかく“森と湖の国”フィンランドへ来たのだからと、湖のほとりでバスを停め、5分間の写真撮影時間を設けました。


 フィンランドには、大小あわせて18万以上も湖が有るそうで、でも、その大半は東部や中部に集中しているそうです。
一行は、とりあえず湖を撮影できて、満足したようです(笑)

 5時ぴったりにナーンタリに予定通り戻り、6時から夕食開始です。ランチを沢山頂いているので、お腹は全く空いていませんが、パイキング・スタイルの食事ともなると、ついつい欲張ってしまいます。

  Mari-Saliというお店で、一見カフェテリアのような雰囲気ですが、海に面してテラスがあり、ムードは満点です。

 今夜は、オプションで、7時からの「シベリウスの夕べ」を鑑賞する方がいらっしゃるので、早目の夕食となりましたが、シベリウスを聴きに行かなかった方々は、ゆっくり食事を楽しんだ後、まだ明るい夜のヨットハーバーを散策しました。

速報第6弾 Sun, 18 Jun 2000 23:27:08  +0200 <現地時間> ▲▲

  15日、ツアー6日目は終日自由行動です。このツアーは、AコースとBコースの2つのグループに分かれていて、Aコースの人は13日間、Bコースの人は8日間です。8日間といっても、8日目の朝に日本に到着するので、実際は、今日がナーンタリで過ごす最後の日ということになります。

  Bコースで申し込まれた方は5名いらっしゃいますが、皆さんそれぞれ 最後の1日を満喫されたことと思います。そして、Bコースの方にとって、最後の晩にふさわしいコンサートが今晩催されました。「ロシアの夕べ」で、陽子さんと恩師のノラス氏が夢の共演を果たしたのです!!!

 午後7時から、ナーンタリ教会で行われた"Russian Evening"では、ロシアの作曲家の6つの曲をそれぞれソリストが演奏し、6番目に陽子さんとノラス氏、2人のビオラ、4人のヴァイオリンという構成。

  陽子さんは最初の曲 Prokofiev の 「Ballade for Cello and Piano in C minor, Op.15」では、再び市橋さんと組みました。

今夜は、黒のドレスで、とてもシックです。
 
  さて、3曲終わって休憩をはさみ、4曲目 Prokofjev の「Sonata for Two Violins」で登場した Cho-Liang Lin氏は、私が個人的に東洋人をひいき目に見てしまうのかも知れませんが、はっきりと音色の差を感じてしまいました。

 ヴァイオリンとは思えない程(変な表現ですが)深みの有る音で、無伴奏だからこそ、二人の奏者のカラーが際立ったなと思いました。

  あ、どうか皆さん、私のコメントは、あくまでも素人の素朴な感想ですので、あまり深く受け止めないで下さいね!

 
  そして、待ちに待った6曲目、Sostakovits の「Two Pieces for String Octet, Op.11」、もう何も申し上げることは御座いませ~ん!まるで、皆いつも一緒に練習を続けてきたかのごとく息もピッタリ合い、観客も感嘆の息を飲み、みごとな“競演”となりました♪   遠路はるばるナーンタリまで来た甲斐があったねぇ~!と大満足(^^)。

  で、コンサート終了直後“特派員”として控え室に図々しく押しかけると、なんとたった今演奏を終えた人達が「Happy Birthday To You」を奏でているではありませんか!

 ヴァイオリニストのElina Vahalaさんが、今日お誕生日なのだそうです。即興の演奏とブーケをプレゼント、一般人からして見ると、なんともゴージャスなお祝いですね!

 しかも、ノラス先生と陽子さんのツーショットも撮れました!!

 Bコースの方々が最後の晩ということもあって、コンサート後は、近くのレストラン Kaivohuone で夕食。

  そこはナーンタリで一番広い大きなレストランで、生バンドが入っていて、ダンス・ホールでは何組ものカップルがダンスに興じていました。 しかし、このレストラン、単なるダンス・ホールでは有りません。味もまた格別に良く、北欧ならではのサーモンの“厚切り”はとろけるような柔らかさで、お食事の方も大満足でした。


  Bコースの湯浅さんには乾杯の音頭をお願いし、丹羽さんからは「Aコースにすればよかった」と実感のこもったコメントを頂きました。Bコースの皆さん、ごめんなさい! 我々Aコースは、先に帰る方の分まで 大いに楽しませて頂きま~す!!!

  そして、お店を出たのは 夜中の11時半・・・でも、まだまだ明るく、青空に満月が浮かび、さあ、ホテルに着いたら荷物をまとめないといけないなあ、と思いながら、ゆっくりといつもの並木道を歩いてホテルへ戻りました。


   明日、16日(金)日本への帰途へつくのは、横浜市の川瀬さん母娘、名古屋市の丹羽さん、川崎市の加藤さん、そして関西広場でいつもお世話になっている堺市の湯浅さんです。 お写真、掲載させて戴きますね。

速報第7弾 Sun, 18 Jun 2000 23:39:11 +0200 <現地時間> ▲▲
 ツアー7日目、16日(金)は、ストックホルムへ1泊観光です。
朝9:40にホテルを出発し、バスでトゥルクの空港へ向かいました。小さな空港ですが、れっきとした国際空港です。ストックホルムまでの飛行時間は、たったの40分。でも、国際線なんですよね(笑) そして、スカンジナビア航空はプロペラ機。


  私の座席番号は7Aで、私の前の人までがビジネスクラス、私より後ろがエコノミークラスでしたが、シートの幅は全く同じでした。違うのは、ビジネスクラスにはサンドイッチと飲み物を注文できる特典があり、エコノミーは オレンジジュースとおつまみで終わりました。

  小さな飛行機で、通路を挟んで左側が1列、右側が2列、でも、なんと座席が皮シートでした! 短いフライトでしたが、国も変わり、時差もあって、時計を1時間戻しました。午前11時半に離陸し、ストックホルム到着が、11:10です。

「陽子の部屋」管理人の“郷秋<Gauche>” です。 これって日本でも飛んでいるSAABの340Bに似ているけれど、もう少し胴が長いようですね。340Bの長胴型でしょうか。

  Bコースに方々は、ストックホルムまで一緒でしたが、ここで乗り換え、コペンハーゲン経由で日本へ向かいました。

 ストックホルムは、雨が降ったり止んだりのあいにくのお天気でしたが、美しい風景を眺めることが出来ました。

  ランチは、船のレストランで、本当に停泊している船をそのままレストランにしたもので、食事中も波にゆれて、身体がゆらゆらしていました。でも、味の方は、バッチリです!

  ランチ後、市庁舎の中を見学していると、たまたま結婚式を挙げるカップルに出会いました。彼らは、雨の合間に、美しい市庁をバックに記念撮影をしていました。

 市庁舎は、個人で ふらっと訪れて見学するということは出来ないそうです。必ず、ガイドを同伴しないといけないらしいのです。また、後ろから別の団体が追いついてきたら、説明の途中でも、先へ進まないといけないルールがあるとのこと。

  毎年ノーベル賞の受賞祝賀パーティーが行われる“青の間”には、高い壁の上の方、隠れたところにドイツ製の世界で2番目に大きいというパイプオルガンがあったり、フランスの高価なタペストリーに合わせて作った部屋、硝子に金箔を貼ったものを貼りつめた“黄金の間”など、贅沢な造りとなっていました。

 

  市庁舎では、毎週土曜日に結婚式、といっても1組2~3分程度、があって、何組ものカップルが列を成すそうです。

  スウェーデンでは、男性同士、女性同士の結婚も、正式に認められています。

  市庁舎を出ると雨も強くなってきたので、お土産物屋で雨宿りし、雨上がりの街をガイドさんと共に色々と説明を受けながら散策しました。

  ただボ~ッと歩くより、一つひとつ解説を聞きながら歩くのは、なかなか勉強になりました。

  5時過ぎにはホテルに到着し、7時半の夕食まで自由行動。夕食はホテル内のレストランです。

  毎回、毎食、予約を入れておいて下さるツアーコンダクタの石原さんには、頭が下がります。

  Bコースの方々が先に帰国してしまったので、バスの中で人数確認をするたびに、石原さんが、「あ~、加藤さん、帰っちゃったのよねぇ~!」と淋しそう・・・急に人数が減ると、寂しいものですね。

  たった1泊のスウェーデン旅行ですが、今までナーンタリに連泊していたので、なんとなくナーンタリが恋しくなってしまったのは、私だけではないでしょう。(笑)

  スウェーデンでは、車は常に点灯して走らないといけないそうです。これは、フィンランドも、カナダも同じですが、最初に始めたのは、スウェーデンだったとのこと。

   昼間でもライトをつけて走ることによって、後続車に早く気が付き、遠くから走ってくる車にも、早く気が付くことによって、事故が減少したそうです。

  今では、エンジンのキーを回すと自動的にライトがつき、エンジンを切るまでは、消灯できないように設定されているそうです。
速報第8弾 Mon, 19 Jun 2000 02:14:12 +0200 <現地時間> ▲▲
 
  ツアー8日目、17日(土)、出発まで自由行動、前日と比べるとお天気もよくなったので、皆さん、それぞれ散歩に出かけたり、写真を撮りに出歩いたりしていたようです。

  ここストックホルムのホテルは、街の中心部にあり、ちょっと歩けば大きなデパートやオペラ座などを見ることが出来ます。私は初めて見たのですが、最近ホテルのドアの鍵がカード式になっているところが増えましたが、そのカードを差し込まないと、エレベータを呼ぶことが出来ないようになっています。つまり、部外者が勝手に客室のフロアへ行けないようにガードしているのです。でも、誰かが降りてきたエレベータにそのまま乗ってしまうことも出来ますけどね。

  ホテル出発は、午前11時15分。皇太后ご逝去のニュースは、地元のメトロという無料のタウン誌にも掲載されていました。フィンランド語なので読めませんが、ガイドさんが見せてくれました。何故か、皇太后の写真は無く、誰か男性が二人、深々とおじぎしている写真が掲載されていました。

  バスは、まっすぐ空港へ向かい、午後1時20分発のフライトで、フィンランドのトゥルクへ戻ります。トゥルクからナーンタリまでは、バスで40分位です。今度の飛行機はプロペラではなく、DC9(かな?)でした。

  スウェーデンから戻ると、今度は1時間時計を進めないといけません。ちょっと時間を損した気分になりますが、フィンランド時間の午後3時に帰着、バスでナーンタリへ・・・ 都会の喧騒から、静かな田園に戻り誰しもホッとしたことでしょう。

  さて、今度のホテルは、ナーンタリで最高級の「ナーンタリ・スパ」です。国際的温泉保養所としてプールやジャグジーの他に、フィンランド式とトルコ式のサウナがあり、数々のエステやマッサージなどのプログラムがあります。

 更に、ホテル内には何ヶ所もレストランやバーがあり、船をあしらったホテルも隣接しています。チェックインの際、最初にホテルの日本人スタッフが、館内を案内してくれました。日本から、結構団体さんが来るそうですが、皆さん目的はムーミン・ワールドで、音楽祭へ出向く人は少ないそうです。我々の様に、長期滞在するのは珍しいとのこと。

  こうして、その辺の団体旅行と違って、ゆっくり滞在できるのも、陽子さんが音楽祭に出演してくれているお陰ですね(笑)
  そして、今夜はナーンタリの中心から12キロ離れたマスク教会にて、陽子さんのソロ! バッハの第6番です!!!

 これを聴く為に、無理してAコースにした人もいます。
Bコースの皆さん、本当にごめんなさい m(_ _)m。

 もう、ホントにホントに最高の演奏でした!!!
私には、この感動を言葉で表現することは不可能です。
来た甲斐が有ったというものです!

  更に、もうお一方、Regis Pasquier氏のヴァイオリン、「Partita No.2 in D minor BWV 1004」これも、感動!!!

  今夜は、このお二人だけのコンサートですが、観客も惜しみない拍手を送り続けました。

  ホテルに戻っても興奮覚めやらぬ私は、ツアーでご一緒している石井さんと船の形をしている「ヨット・ホテル」のバー・ラウンジへ行ってビールを注文し、午後11時頃、夕焼けを眺めながらグラスを傾けたのでした。
速報第9弾 Mon, 19 Jun 2000 02:19:15 +0200 <現地時間> ▲▲

  ツアー9日目、18日(日)は、終日自由行動です。男性陣は、早朝からサウナへ入ったそうです。サウナには男女別と混浴があって、西洋でも皆さん何も身に着けずに入ります。当然、ある程度期待して混浴サウナへ入られたようですが、湯気もうもうで、隣の人の顔も判らない程だそうで、目の保養にはならなかったようです(笑)

  私は母と、サウナはパスしてプールに入りました。屋内プールと屋外プールとがあって、屋内は水温が低いのですが、屋外プールは温かく、お天気も良くて、デッキチェアで日光浴を楽しんでいる人もいました。プールサイドにはバーもあり、白いバスローブを身にまとい、優雅な気分が味わえます。

  ジャグジーの方は、結構水温が高く、ぬる目のお風呂みたいで、一度入ると気持ちがよくて、なかなか出られません(笑)でした。
  今日は、マッサージや泥エステを体験した方もいらっしゃいました。ホテル内には、レンタカーやレンタル自転車があり、50ccバイクのレンタルもありました。海外では珍しく、ホテルの部屋にスリッパが常備してあり、部屋からバスローブとスリッパで、プールへ向かうことが出来ます。

  セルフサービスの洗濯機やアイロン等も有りましたが、洗濯機や乾燥機は、使用説明が全てフィンランド・スウェーデン・ドイツ語で書かれていて、英語の表示がなかったので全く分からず、使うのは諦めました。


  今夜は、ナーンタリ教会での「フランスの夕べ」。陽子さんは最後のトリで、フォーレのピアノ・カルテット第一番です。ノラス先生は、ドビッシーの「チェロとピアノのソナタ」を演奏されました。

  こうして毎日リポートを書いている私ですが、つくづく文才が無いなあと痛感しています。とにかく、演奏の様子、感動を的確に言い表す事が出来ないのが悔しいです。なので、文章の代わりに、今日は、演奏中の写真を添付しますね。本当は、演奏中の撮影など、マナーに反していると思いますが、たまたま通路にはみ出した、後方ど真ん中の椅子に座ることが出来たので、デジカメを消音モードにし、ズームで隠し撮り(かなり大胆に)しました。


  Aコースも、日程が残り少なくなってきました。陽子さんが出演するのも、あと1回です。

 陽子さんの最終回の日にはノラス先生は出演されないという事なので、今日は終演後、控え室に大挙して押しかけ、皆で写真を撮らせて戴いたり、サインを頂いたり、握手をしてもらったりで、皆さん、かなり興奮状態でした(笑)。


  ノラス先生と握手している「手」だけ撮影した元子さん、写真の出来を後日教えて下さいね! 急に押しかけることになってしまい、先に会場を出て、この騒動に気が付かずに帰られた酒井さん、ごめんなさ~い!!! 集合写真にもれてしまいました。

  そして、皆でワーワー、キャーキャー騒いだにもかかわらず、嫌な顔ひとつせずに、笑顔でサインに応じて下さったノラス先生、ありがとうございました!!!
速報第10弾 Tue, 20 Jun 2000 01:00:51 +0200 <現地時間> ▲▲
  ツアー10日目、19日(月)は、ヘルシンキ1泊観光です。毎日皆さんのお世話で飛び回っている石原さんは、早朝からサウナに入られたそうで、タフですねぇ~!

  今回は、ストックホルムの1泊観光と違って、また同じホテルに戻ってくるので、大きなトランクはホテルに預かってもらい、1泊に必要な物だけをまとめ、バスでの往復です。

  朝8時半には荷物を部屋の外へ出し、9時にホテルを出発しました。途中、トイレ休憩に立ち寄ったのは硝子工芸品の工場&即売をしているドライブ・インで、15分だけの休憩でしたが、可愛い硝子細工、見ると欲しくなってしまい、皆さん 結構 お土産を購入していたようです。

  休憩を含めて2時間半、バスはヘルシンキ市内へと入りました。あいにく小雨がちらつくお天気でしたが、傘をさすほどでもなく、12時には湾内クルーズの港へ到着しました。そこは、マーケットが立ち並び、豪華客船も停泊する 華やいだところです。

  ROYAL LINE という観光船は、我々の他にアメリカ人のグループとドイツ人が乗船し、出航とともにすぐ飲み物のオーダーを取りに来て、ランチが始まりました。

 今日は、サーモンのサラダ、メインは七面鳥です。デザートは木苺のムース、食後のコーヒーを飲み終わる頃に、ちょうど元の港へ戻ってきました。所要時間は1時間半、出航の時間によって、2つのコースがあるようです。

  船が走りながらの昼食ですが、気にするほどの揺れもなく、要所要所でテープによる解説が流れてきました。フィンランド語、ドイツ語、そして英語。残念ながら、日本語のパンフレットは用意さていましたが、日本語でのアナウンスはありません。

 皆さん、外を見るより、食べることに夢中だったのかも・・・(笑)


  クルーズランチが終わって満腹状態の一行は、乗ってきたバスでホテルへ向かいました。ツアー初日に泊まったホテルのすぐお隣です。チェックイン後は、8時の夕食まで自由行動ということになり、皆さんそれぞれ街へ繰り出したようです。

  夕食の時間は、本来7時ということで予約して戴いてましたが、自由時間を多くとって楽しんで戴きたいという石原さんのお取り計らいで8時に変更して下さったのです。夕方からはお天気も回復し、時間に余裕があるからと、夕食前に中華料理屋で麺類を味見した方もいらっしゃいました。

  さてさて、本日のディナーですが・・・ 実は、私、今日が誕生日だったのです。(#^^#) 石原さんが参加申込書のデータから、私の誕生日を覚えていて下さり、密かにお祝いを企画してあったのです!


  最初にワインで乾杯し、小岩さんのリードで HAPPY BIRTHDAY を歌って頂きました。更に、デザートは、私だけ大きなケーキが登場 (@@) 再び お祝いの歌を合唱して頂きました。海外で、しかも、ここヘルシンキで誕生日を迎えることが出来、しかも皆さんにお祝いして頂いて、感謝感激です♪♪♪ 一生の思い出となりました。この場をお借りして、御礼申し上げます!!!

  おっと、忘れていけないのは、今日のメインは、なんと“トナカイ”の肉だったのです。いったいどんな形態で登場するのか、皆さん興味津々でしたが、切り身ではなく、薄い細切れ肉を柔らかく煮込んだみたいで、付け合せはマッシュ・ポテト、一瞬肉じゃがに似ていると思いました。

  レストランの人からは、肉にお好みでクランベリー・ソースをかけるように言われましたが、ソースはジャムのように甘酸っぱく、お肉には充分味がありましたので、ソースをかけない方が日本人の口に合うと思いました。珍しさも有りましたが、本当に柔らかくて美味しいお肉でした!

  話は前後しますが、メインの前はサラダではなく、今日はサーモンとポテトのスープで、あっさりとしていて美味しかったです。

 北欧では、常にジャガイモが付け合せや具として登場しますが、美味しいですよ~! でも、残念ながら、澤田さんは、イモ類が苦手ということで、いつも誰かに取り分けています。

  じゃがいもがイモ類の中で一番好きな私にとっては、毎日でも飽きずせっせと食べているので、この旅行中にかなり太ってしまいました!帰国したら“断食”せねば・・・(笑)

  恥ずかしながら、太って丸くなったワタクシの写真を添付させて頂きます。写真向かって左が元子さん、右が智子さん、真ん中が私です。
速報第11弾 Wed, 21 Jun 2000 05:32:53 +0200 <現地時間> ▲▲

  ツアー11日目、20日(火)、ヘルシンキはいいお天気です。午前中はバスで市内観光、まずはシベリウス公園へ出向きました。

  シベリウスの顔の彫刻(鉄製)やパイプのオブジェが印象的です。彫刻の眉間の皺は、シベリウスが交響曲第8番が未完だった為、ジョークで7本半のしわを刻んだと言われているそうです。

  ガイドさんによると、映画「ダイハード2」の監督はフィンランド人で映画のエンディングに、シベリウスの“フィンランディア”を使っているとか・・・ フィンランドの人々にとっては、テーマソングのように慕われている曲です。

  次に、昨日ランチ・クルーズした港でマーケットを散策しました。お天気も回復したので、昨日より賑わっています。そこで、昨日写さなかったランチ・クルーズの船をパチリ!

  マーケットでは、お花やくだもの等の食べ物からお土産まで色々なお店が並んでいます。


  フィンランドでは90%の国民がプロテスタントだそうですが、ヘルシンキの代表的なプロテスタントの教会を2箇所訪問しました。

 一つ目は、テンペリアウキオ教会で、自然の岩盤をくりぬいて造られ、屋根は銅で作られたドーム型、入り口の右上にある十字架すらも、斬新なデザインで、知らない人は、そこが教会だとは思わずに通り過ぎてしまいそうです。

  教会として建てられましたが、音響効果も良いので、音楽会にも度々利用されるそうで、今日はチェロを奏でる女性がいました。

  もう一つの教会は、ヘルシンキ大聖堂ですが、こちらは教会らしい建物で、内部もシンプルですが、カソリックなど、他の宗派の特徴も少しずつ取り入れたデザインになっています。


  大聖堂の前には、市民から集められた男性の古着を使って、上手くグラデーションを考えて約2000枚のジャケットが階段に並べられています。随分、大掛かりな芸術作品です。
  大聖堂の前の元老院広場には土産物屋が並んでいますが、ここでもついつい買物をしていましました。

  ランチは、一見普通のカフェに見える Kellarikrouvi というお店ですが、木製の螺旋階段を地下へ下りると、レンガを敷き詰めたとてもシックなトンネルのような造りになっています。本日のメインは、白身魚のフライでした。

  食後、バスでナーンタリに向かいましたが、途中のトイレ休憩に立ち寄ったのは、美しい湖のほとりにあるカフェで、皆さん、湖の写真を撮るのに没頭していました。気温もあがり、水着になって泳いでいる家族連れを見かけました。


  午後4時にナーンタリ・スパ・ホテルに戻ると、皆さん最後の晩ということもあって、時間を惜しむようにプールやサウナに入り、陽子さんの最後のコンサートとなる「ロマンチックの夕べ」へ出かけて行きました。

  コンサートの内容については、もう、何も申し上げることが御座いません! 素晴らしいの一言に尽きます。

 まず1曲目は、陽子さんと市橋さんのピアノで、シューマンの「Funf Stucke im Volkston, Op.102」、 2曲目は、バイオリン、クラリネット、ピアノによるシューマンの「Marchenerzahlungen」、 3曲目は、ピアノのソロで、シューマンの「Kinderszenen」でした。

「陽子の部屋」管理人の“郷秋<Gauche>” です。 1曲目が「民謡風の5つの小品集」、2曲目がop.132の「おとぎ話」、3曲目が有名な「子供の情景」op.15ですね。


  休憩を挟んで、最後は、ヴァイオリン4人、ビオラ2人、チェロ2人による、メンデルスゾーン「Octet in E flat major, Op.20」で、もちろん陽子さんも登場です。

  そして、今回のコンサート、我々のツアー最終日とあって、音楽祭事務局の方が最前列の席を押さえていて下さったので、1列目と2列目は、日本人のカブリツキとなりました。

  本当に感動的な演奏をこれほど近くで聴くことが出来、皆さん興奮覚めやらぬ足取りで、ナーンタリ教会を後にしました。

  最後の曲で第一ヴァイオリンを担当されたのが、マスク教会で陽子さんの後にソロ演奏された Regis Pasquier氏で、今回のツアーでファンになった方 何人かいらしたようですが、この私も大ファンになってしまいました!(陽子さん、浮気してゴメンネ!笑)彼が日本に来るのを心待ちにしている私です。(^^;;;;;


  さてさて、最後の晩に相応しいロマンティックな、そして、心揺さぶるような演奏にひたり、ホテルに戻った私たちは、そのままホテル内のレストランへ向かいました。陽子さんは演奏家同士の打ち上げパーティーを控えていましたが、私たちが明日フィンランドを発つということで、お別れパーティに顔を出して下さいました。


  陽子さんの6回の演奏は無事に終了しましたが、音楽祭の日程はあと2日残っていますので、陽子さんは、もう暫く滞在されます。

  フィンランドでは、今週末に夏至祭というのがあるそうで、今週は一年で一番日が長い季節です。パーティーでの会話も尽きることがなく、ふと気がつくと夜中の0時を回っていました。やっと辺りも薄暗くなり始め、後ろ髪をひかれながら、各自部屋へと戻りました。

  長くゆったりした旅行だと思っていましたが、ついに最終日となり、数々の出会いや感動を思い起こし、夜も眠れぬうちに朝を迎えてしまいました・・・自称にわか特派員で、皆さんには特別にいいお席を譲って頂いたりで、いい思いを沢山させて戴きました。

  メールを読み返してみれば、あ~、もっと書きたいことが有ったなぁ、もっと、送りたい写真も有るなぁ・・・と反省しておりますが、リポート楽しみにしていますよ、という励ましのお便りも頂戴し、何とかここまで送信を続けることが出来ました。お留守番の皆さん、ありがとうございました。

  21日のお昼前に、トゥルクの空港から日本へ向けて出発します。ストックホルム、コペンハーゲンを経由して、22日午前9時半には成田に到着致します。そこから更に電車を乗り継ぎ、新潟、名古屋、大阪方面へ帰られる方もいらっしゃいますので、かなりの長旅ですが、皆さん、お疲れが出ませぬように!

  お送りした写真は撮影したものの一部です。いずれ、番外編、総集編として残りもお見せ出来たらいいなあと思っていますので、首を長くしてお待ち下さい。それでは、また、広場でお会いしましょう!

「陽子の部屋」管理人の“郷秋<Gauche>” です。 天野特派員、お仕事お疲れさまでした!今頃はシベリア上空でこれまでの睡眠不足を取り戻している頃でしょうか(^^)。

  これで今回のナーンタリ音楽祭ツアーの特派員報告は終了ということになりますが、HPではご紹介しきれなかった写真や裏話も沢山あるようです。天野特派員からもありましたが、何らかの方法で更にご覧頂く機会を作りたいと考えておりますのでお楽しみに!!